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メゾンエ・オブジェ2018Paris 行って来ました!


MAISON&OBJET 2018 Paris

1月19日からパリで開催されたインテリアの国際見本市、メゾンエ・オブジェ(以下メゾン)と

デコオフの視察に行って来ました!今回は東京からのHARUとロンドンからのYOKOがパリで合流しました。インテリア関係の方はミラノサローネに多く行かれてますが意外とメゾンやデコオフは

まだ・・・という方がいらっしゃるようです。HARUもその一人でサローネと何がどう違うのかおぼろげでした。今回はそんなメゾン未体験の方にサローネとの違いや楽しみ方をご紹介しますね。

HARU  まずはメゾンエ・オブジェから。YOKOは何回め?

YOKO  数年前と去年と来ました。ロンドンからはユーロスターで2時間半なので東京から関西方面という感じですね。

シャルルドゴール空港からとても近いところにあり、パリ市内からは無料のシャトルバスで40分くらいです。8号館まであって、その館ごとにテーマが分かれているんです。

HARU  私はパリ市内のオペラ座付近のホテルだったので移動は地下鉄で30分くらいでした。

メゾンは一言で言ったら東京のビッグサイトで開催されるインテリアの見本市を出展者数も取り扱い品の範囲も大きくした感じよね。

YOKO  そうですね。メゾンにはヨーロッパを中心とした世界中のサプライヤーから暮らしにまつわる様々なものが出展されていますね。デコレーション、デザイン、家具、ファッション・アクセサリー、テキスタイル、フレグランス、キッズ、テーブルウエア、ハイテク・・・

HARU 具体的に言うとキッチン周りのリネン類や食器、調理道具、観葉植物の鉢や花瓶、バスやトイレの水周りのものから、寝具類、アートまで。

もちろん家具もありますが、家具に照明やアート、オブジェ、ラグ、テーブルセッティングまでトータルで展示されている感じです。

言い換えればデパートのインテリアフロアーや生活雑貨店にあるものは全てある感じ。初めてなので欲をかいて過密に観たら少し混乱しました!笑

写真上:テーブルウエアはラフなものから高級なものまで。全て組み合わせで見せます。

写真上:今や照明は「むしろオブジェ。」

YOKO  とにかく出展者数が多いですからね。そして単品で展示、というよりコーディネートも上手にされているので、それをじっくり見ていると時間がかかりますよね。

HARU  そう、時間足りない。やっぱり実際に行って見てサローネとの違いがよくわかりました。サローネに行くとどうしても取引のある家具ブランドを回ってしまいがち。そういう意味でメゾンには馴染みのブランドは少なかったのでその分、今までトライしたことのない分野を多く見れた気がします。

写真上:照明もミラーもオブジェも家具も全て1社の「売り物」でコーディネート。

HARU 日本ではイタリアのトップブランドが放つハイエンドなモダンスタイルが人気です。カッシーナやB&Bなど。他には北欧モダンや、北欧ミッドセンチュリー、イームズなどに代表されるアメリカンミッドセンチュリー、あるいはとてもトラッドな家具が定番化しています。なので私もその知識は深めて来たのですが、イギリスやフランス、オランダあたりのミッドセンチュリーや、モダンなラグジュアリーとかエレガントな世界はもっと勉強しなくっちゃと思いました。

写真上:こんなスタイル、結構好きかも。日本ではあまり見かけない気がします。

YOKO イギリスのプロジェクトだとヨーロッパ中のブランドを使うので、私はメゾンに出ているブランドは馴染みあるところは多かったですね。私も上の写真のBert Frankや、下の写真に出ているGinger&Jagger (http://www.gingerandjagger.com) は好きですね。ラグジュアリーですが エレガントで洗練されたスタイルで、ロンドンのチェルシーの方でよくみかけます。

写真上:壁紙とラックが一体化していて、全体の色のトーンが絶妙です。

HARU  素敵ね!

ここ3・4年とても感じていることがあるの。それはコーディネーターはインテリアスタイリストの知識やスキルを高めて行かないといけないなーということ。家具やカーテン・壁紙、ラグ、照明などのトータルコーディネートは当然なんだけど、もう一歩進んでアートやオブジェまでトータルでまとめないとこれからは通用しないような気がします。モデルハウスなどでは特に重要ね。ホームステージングなど、仕事の幅を広げる場合はテーブルコーディネートも必須になるだろうし、フラワーアレンジメントやグリーンのコーディネートも一人でコーディネートすればコンセプトがぶれにくいし・・・。

写真上:インパクトのある木のオブジェ。

YOKO イギリスでは住宅でもインテリアデザイナーがアートやグリーン、インテリアを飾るアクセサリー(小物)まで担当するのは多いですね。私も自分のプロジェクトではそこまでさせて頂いています。そうすることで最初のコンセプトがより実現できますし、空間にいい意味での個性的な生活感が出て、部屋の空気が変わります。

写真上:7号館にはデザインオブザイヤーに輝いたセシリエマンツとクヴァドラがコラボしたブースもありました。

HARU  そうそう、小物は雄弁だよね。空気感を作るには一番重要だと思います。

オランダから来た急成長の家具ブランドのCEOのお話の中にも共通する内容がありました。「家具を見せても売れない。その家具のある暮らしを見せるようにディスプレイすると『このままください!』と言う人が増えてるんです」って。やっぱり家具単品が欲しいのではなく「こういう暮らし方」を手にいれたいと想う人が増えて来たんでしょうね。いい流れだと思います!

写真上:ベッドもマットレスの展示はなく、あくまでヘッドボードを含めた壁面やリネン類のコーディネーションの提案。こういう提案がいくつも並ぶ。日本のヘッドボードの選択肢の狭さを痛感。

YOKO そうなんですよね。日本では寝室のトータルコーディネートは二の次にされがちですが大切な空間ですよね。やはりベッドルームの顔はヘッドボードとその壁面ですよね。私もイギリスに来てヘッドボードのデザインの豊富さには驚きました。アポストリーやビスポーク(オリジナル)タイプも多いので、そうするとデザインは無限大ですよね。

部屋の中心にベッドが置かれ、ベッドの上にはクッション類、ベッドサイドにはナイトテーブルとランプやアクセサリー類が並び、アームチェアやソファも置かれたりします。寝る前のひと時を快適に過ごすためのプライベートの空間ですね。お気に入りに囲まれた素敵な寝室だと、いい夢が見られてぐっすり眠れそうですね。

HARU  本当に!人に見せない寝室だからこそ自分が本当に好きなものが選べますよね。

トータルでのスタイリングを学ぼうという目線でいくとメゾンはとても勉強になると思います。例えば今年の傾向は色で言ったら優しいピンク、ヌードカラーなどが目立ちました。そういう最新情報を得ることもプロとしては大切だけど、ファッションのようにサイクルが短くないのでお客様への提案は流行よりもお好みを優先するでしょ。だから、お客様の望む世界観をより明確に打ち出すには何をどうレイヤーしていくか・・・それを見て取るのにはいい場所だと思いました。なかなか見きれないけど・・・。

写真上:例えばアート1枚が変わればこの空間の世界観は全く変わると思います。それがコーディネートの醍醐味かと。

YOKO そうですね。私もメゾンはトータルコーディネートの参考になるブランドが多くていいと思います。後はどうしてそうなっているのかを意識して見るようにしています。トレンドも大切ですが、それを知るにも歴史的、文化的な背景の知識があると、理解がより深まりますよね。

それと私自身は日本の現場でヨーロッパの感じを取り入れる時は、日本とヨーロッパの住宅様式や生活スタイルの違いを意識してアレンジするようにしています。

HARU  確かに。スタイルを模倣しただけで、生活様式に合ってないと暮らしにくくなってしまう可能性がありますね。そこにプロの匙加減やアレンジが必要になってくるのですよね。

YOKO  腕の見せ所ですね!

そして今年のメゾンのインスピレーションテーマは「ショールーム」でしたね。

HARU  はい。これは個人的な解釈ですが・・・インスタなどで人々は自分の生活空間やプライベートを世界中に開示し、自分の世界観を不特定の人々にプレゼンするようになりました。見る側はまるで表参道をウィンドウショッピングしているように、他人の生身の暮らしの一部をのぞけます。(いいとこ取りではあっても)

この影響は大きいでしょうね。

写真上:7号館の正面がインスピレーションテーマ「ショールーム」を表現したブース。担当はネリーロディ社。

YOKO 日本では去年の流行語は“インスタ映え”だったと聞きました。

HARU  そう、インスタがショールームのウィンドウなわけです!

これまで日本では衣食住の中で住だけが発展してないような気がします。それは「見せない暮らし、招かない日常」がマンション暮らしなどで多くなったからかもしれないですね。洋服やバッグや車はどう見られるかを気にする日本人にとっては重要だし、食に関してはDNA的に敏感だと思うのです。なので今暮らしが「ショールーム化」されていく流れに私は賛成です。世界中の暮らしを垣間見て何かを感じる機会が増えるのはいいことだと思います。

YOKO イギリスでは“家は城”と言われます。建物の外観は街並みという景観を保つために規制が多く変えることはできませんが、インテリアは住む人の個性を表す自分らしい家であることが大切です。一般の方々でもインテリアへの意識はとても高く、インテリアにストーリーがあり、それについて聞くととても嬉しそうに家中を見せてくれますね。それは素晴らしいと思います。自分と家族を包むインテリアですから、心地よく住めることが一番大切だと思うのです。

HARU  インテリアのストーリー・・・。なるほどぉ、深いですね。自分の家のインテリアのストーリー、語れるかなぁ・・・う〜ん。

今度イギリスに行ったら色々な方のストーリーに耳を傾けたいと思います。

ストーリーがあるからこそ、個性が際立つインテリアになるのですものね!

写真上: 個性的なコーディネート。良い悪いではなく好きか嫌いかが大切。

YOKO  そうなんです。自分らしさを大切にしてほしいと思います。

HARU こんなに沢山の選択肢があるんだものね。必ず自分らしいものが見つかると思います!

HARU/YOKO  次回のブログはこの続編。パリ市内で行われたデコオフというインテリアのイベントについて!こちらがまた見応えありましたね!お楽しみに!

出展ブランドや商品をもっと見てみたい場合はこちらのサイトが便利です。

https://mom.maison-objet.com/en/inspirations

写真上:日本からも多くの企業が参加して好評を白してました。有田や京都、長野、東京、全国津々浦々から。

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