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私がミッドセンチュリーの家具に出会った時!


この写真、すごいですよね!左から、ジョージネルソン、エドワードウォームリー、サーリネン、ベルトイア、イームズ、ジェンソリゾムが、揃い踏み!それぞれがデザインした家具を携えて。

1961年、モダンマイスターとして6巨匠が雑誌プレイボーイのページを飾ったそうです。

というわけで、前回のknollのお話から、今日は私が、ミッドセンチュリーと総称される家具に出会った時のことをお話しします!モデルハウスのお話でもあるのでハウスメーカーのコーディネーターさんなら、そうそう!と思ってもらえるところもありそうなお話です。

(写真上:ジェンソリゾムデザインのチェアー。knollホームページより拝借)

もう12から13年ほど昔のお話です。私は、地元のハウスメーカーで、インテリアコーディネーターをしていました。自分の支店のモデルハウスの建て替えの際は、そのコーディネートを任されました。全国に支店は沢山ありました。住宅展示場には他のメーカーもひしめいています。最初はモノマネだった展示場も、何度か経験すると、「他と似たようなものを作っても誰も感動してくれないよなぁ」と感じてきました。正直、人気のある家具ブランドを中心に、予算に合うところで、いかにかっこよく仕上げるか・・・そんなところで勝負していたように思います。

私は、何かもっと新しいインテリアはないものか?来場したお客様が感動するような空間は作れないか、探しました。雑誌という雑誌はバックナンバーまでひっくり返し、他メーカーの展示場やカタログも見れるだけ見ました。でも・・・ピンとくるものがなくて、焦り始めました。何しろインテリアのイメージがおぼろげにでも見えてこないと間取りや部材も決められないからです。

思い余って、休日に2泊3日で都内を歩くことにしたんです。何かあるんじゃないかと、もがくというか、あがくというか・・・。もちろん宿泊費も交通費も自腹です。

まる2日歩いて、足に豆ができて痛くなっても収穫がなくて、そのうち心もどんより重くなってきて・・・。 はぁ、どういう路線(インテリアのコンセプト)で進めればいいんだろう・・・と、根津美術館のあたりをうつむきながら徘徊してました。

そこで、なにやらトラックから色々と運び出してお店の開店の準備をしているような光景にぶつかりました。もしかして家具屋さん?あれ?こんなところに家具屋さんあったっけ?「あのぉ、中見てもいいですか?」と聞くと、夕方オープンでまだ準備中ですがよかったらどうぞ〜と、入れてくれました。

真っ先に、目に入ってきたのが真っ赤なソファー、「あ!これかも!」って直感がピーンと弾けました。それこそがフローレンス・ノールのソファーだったのです!knollのショールームの開店日だったわけです。(今とは別な代理店)一日早く通りがかっていたら、出会えなかった運命です。

さらに、奥へと進むと、チューリップチェアや、ベルトイアーのダイヤモンドチェアなどが、美しく佇んでいるではないですか。もうドキドキしましたね。人生で初めて「犬も歩けば棒に当たるという言葉は、このことか!」と、腑に落ちた瞬間でした。もちろん、それら家具の存在は、知っていましたが展示場にメインで採用しているところはなかったと思います。

私の心は決まりました。でも、難関があるなぁ・・・と、思いやられることも。こういった家具は会社の家具フェアなどには出展しない家具でした。本社から、もっと売れてる人気の家具をと言われるのは目に見えてました。でも、家具を売ることよりも、まずは来場したお客様に感動してもらって、家を依頼してもらうことが先だと考えていました。

まずは、支店の支店長や営業マンの了解が得られるか?・・・恐る恐るこんな感じで行きたいですと、プレゼンすると「いいんじゃない? 営業はどう?」「いいと思います」あっさりスルー。わかってたのか、わかってなかったのか・・・よくわかりませんが。おしゃれで楽しいファミリーの家にしようと決めました。大きな壁を濃いオレンジに決めました。私がイメージするミッドセンチュリーと呼ばれる時代のアメリカのモダンな家を目指しました。それは、プレッシャーでもありました。そんな展示場はなかったからお手本らしいものもなく。お客様が受け入れてくれるのか?営業マンがちゃんと話せるのか?・・・正直、完成の頃は胃が痛くなり痩せてました。

完成したのが上の写真です。今は木脚のソファーは残念ながらカタログには載ってません。パーソナルチェアもフローレンス・ノール。クッションなどにもknollのファブリックを使いました。なんとも言えないデザインに私自身の心がときめきました。

ジョージネルソンの時計や、イサム・ノグチのテーブル。デスクコーナーにはチューリップチェアと長大作のパーシモンチェア(天童木工)を合わせました。なんとなくパーシモンチェアが合うな、と記憶の中から感覚的に候補にするのですが、調べればちゃんとその時代のイームズやウェグナーらと交流があり、柳宗理らと共に日本の文化を彼らに伝えたりしている背景も繋がりました。こうやって、色々な椅子やデザイナーの背景やストーリーが面白くって、勉強するというよりは掘り下げて行くのが楽しくなっていきました。

完成した時、自分の中では、やれるだけのことはやった・・・という満足感はありました。それでもオープンの日は緊張しましたね。お客様の反応が見えるまでは・・・。その頃は、保育園に通うお子さんがいるようなご家族の来場がとても多かったです。小学校に行くまでに建てたいという感じでした。

そういうお客様がいらっしゃると・・・「わぁ!」とご家族全員で目を輝かせてくださいました。嬉しかったです。もちろん、全てのお客様に気に入られるわけではありません。でも、「普通にいい」が8割より、「すっごくいい!」と感じてくれるお客様が3割の方が絶対に成功だと私はその時確信しました。

写真上は、贅沢に子供部屋にベルトイアーです。後ろにはイームズのシェルチェア。今、見返すとちょっと笑えます。これでもかって名だたるチェアーを入れてまして・・・。確かにこういう方がお客様にはわかりやすくて強いメッセージが放たれるので良いのですが、コーディネーターとしては芸がないといいますか・・・。ひねりがないですよねぇ。

昨日のブログでも名作チェアをどう使うか?について書きましたが、knollの寺田副社長も「あえてのミスマッチ」「いい意味でのズラシ」がいいのではとおっしゃってましたものね。

さて、その後、私はひねりを入れられるように成長したのでしょうか?この続きはまた明日!

(このモデルハウスの写真は、私の手元に残っていたリーフレットをスキャンして使わせていただきました。残念ながらこのモデルハウスは、もう実存しておりません。何せ12年ほど前に立てた展示場ですから・・・)

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