top of page
  • HARU’sテーブル

ウィリアム・モリス展 「美しくないと思うものを家においてはならない」


ウィリアム・モリス展 横浜そごう美術館に言ってきました。美しくないと思うものは家においてはならない。ブログ

5月15日。横浜のそごう美術館で、「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」へ後輩コーディネーターと一緒に行ってきました。(写真上:撮影OKの展示ブース)

モリスの壁紙や、カーテンは、お客様からも根強い支持があるので、私たちコーディネーターにもお馴染みのブランドです。今回は、その奥深さを学ぶ、またとないチャンスでした!

ウィリアム・モリスと英国の壁紙展に行ってきました。ブログ

(写真上:いただいたリーフレットの写し)

モリスは、詩人であり、思想家としても有名ですが、インテリアに携わる私たちにとっては、何と言ってもアーツ・アンド・クラフツ運動を巻き起こした人として知られています。モダンデザインの父とも呼ばれています。

アーツ・アンド・クラフツ運動とは、生活と芸術を一致させようとした運動です。絵画や彫刻だけを芸術とするのではなく、「工芸」も芸術だという考え方とのことです。

というのが、基本的な情報です。

(写真下:お客様の寝室にモリスのファブリックをコーディネートさせていただいた実例)

ウィリアム・モリスのファブリックでコーディネートした寝室のインテリア実例。コーディネーターのブログ

今回の展覧会では、英国の、モリス以前の壁紙から、時間軸に沿って展示してありました。壁紙の移り変わりを追うことができるのです。興味深かったですね。写真撮影ができないので残念でしたが・・・。

発展していく製造技法についても説明がありました。また、描かれた植物や小動物についても、解説されていたので、ジャスミンの描かれた壁紙からは本当にジャスミンの香りが漂ってくるようでしたし、爽やかな草花の壁紙からは、英国の庭を彷彿とすることができました。

英国の壁紙展。イングリッシュガーデンからインスピレーションを受けて誕生したウィリアム・モリスの壁紙。コーディネーターのブログ

なかなか見れない当時の木版も展示され、1版1版その版が、すり重ねられていく様子も見ることができます。基本的には浮世絵と同じ手法だと感じました。

途中、モリスの壁紙についてのビデオも上映されています。モリス初心者の方はぜひご覧になってください。

ピュア・モリスの壁紙が貼られたブース。横浜そごう美術館にて。ブログ

どうして日本人はモリスが好きなのかなぁと以前から思っていたのですが、モリスのデザインには日本文化の影響が盛り込まれているからなんですね。ちょうど、ジャポニズムの時代と重なっているんですね。

また、最後の方では日本の「金唐革紙」の展示もありました。私は旧岩崎邸で、以前に見てすごいなーと思った記憶があるのですが、改めてそのすごさを実感することができました。こういった日本と英国の壁紙文化が互いに影響しあって、発展してきたなんて、素晴らしいことですよね。

(写真上下:美術館内に展示されたコーナー)

ウィリアム・モリスと英国の壁紙展に行ってきました。インテリアコーディネーターのブログ

さて、モリスの言葉「美しくないと思うものを家においてはならない」。

昔、最初にこの言葉を読んだ時には、素敵な言葉・・・と思うと同時に、キビシー!と思いました。裕福な家に生まれ育ったモリスだから言えるんだよね。とも思いました。

でも、今はなんとなくわかる気がするのです。

私を含め、現代の日本人の多くは、身の回りの沢山の溢れかえった物に、手を焼いて生きています。だから断捨離だとか、コンマリさんが一大ムーブメントになるんですよね。

美しいと思えないものを、家の中においてはならない。ウィリアム・モリスの言葉より。インテリアコーディネーターのブログ

彼の言葉は、そんな私たちへのメッセージのように思えます。断捨離以前に、何を買えば自分が幸せになれるのか?何を買ったらさもしい暮らしになるのか?そこをちゃんと考えて、本当に価値のあるものだけを家の中に持ち込むべきなんですよね。

断捨離は何度もするものではなく、1度したら、2度と同じようなことをしないで済むようにと、学習すべきものだと思いました。

ウィリアム・モリスの言葉。壁紙はとても大切。インテリアコーディネーターのブログ

買うときは高いものでも、本当に永く使えるものであれば、それこそが本当の「お値段以上!」となるのですね。本当に気に入った物だけに囲まれて暮らせるのは幸せなことです。自分にも、家計にも、地球にも優しい、物の買い方をしたいと思いました。価値の見極める目を養うことも大切です。

また、コーディネーターは、お客様にも、そういう価値のある商品をオススメしないといけないと感じました。

ウィリアムモリス展に行ってきました。インテリアコーディネーターのブログ。

ランチは、イタリアン。後輩と、コーディネーターの仕事って・・・ウンヌンカンヌンなどと言いながら・・・。楽しい時間を過ごせました。

展示会は、6月2日まで。130点の壁紙、見応えあります。ぜひ皆様も!

美しいウィリアムモリスの壁紙やファブリック。インテリアコーディネートのブログ

☆モリスの壁紙やファブリックで、インテリアを一新したいと思っていらっしゃる方、ぜひご相談ください!日本の住まいにも、調和するようにコーディネートいたします。

☆ブログの配信予約は、ブログ全体ページの最下より、アドレスをご登録ください。

HARU Interior Directions,Inc.

ツジ チハル

株式会社ハルインテリアディレクションズ

c.harunohana@icloud.com 102-0074 千代田区九段南2-4-11 HIVETOKYO9F 03-4530-3153 www.interiordesignerharu.com

⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂

0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page