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隈研吾氏の講演会で感じた「優しさ」


12月5日。ICS COLLEGE OF ARTS 創立55周年の特別講演を拝聴させていただいた。講師はカレッジの教鞭をとられていたことがある隈研吾先生。「ひと・モノ・空間 都市と建築の新時代」と題してご自身の建築のデザインプロセスや今後のことをお話くださった。新国立競技場についても、お話くださいました。

会場は、めぐろパーシモンホール。立派な会場がほぼ満席。残念ながら撮影は禁止だったので、隈先生が登壇前の模様を1枚だけ。学生や、卒業生らしき若者から、ご年配の方まで。顔見知りのメーカーさんや、デザイナーさんらも、いらっしゃっていました。

まだまだ建築業界が鉄とコンクリートの時代に、これからは「木」の時代になるのでは?と感じた・・・そんなお話から始まりました。「実際に2000年頃、木を不燃化する技術や、防腐処理が可能となり、ブームになった・・・なぜブームになったかというと、人々の願望があったからだと思う。」 それから今日までに、木を使った建築を沢山作られてこられました。その中から、いくつか紹介くださったのですが、私が一番印象に残ったのは長岡市役所のお話です。

2012年に、完成してから、のべ670万人が来場したそうです。そんな市役所、他にあるでしょうか?長岡駅から直結にするため、移転を決断された市長もすごいのですが、やはり市民に愛されている証拠ですね。もちろん建築を学びたいという方も団体で訪れたりしているようです。

では、この建物が市民を惹きつける理由は、なんなのでしょうか?

まずは、地元の木にこだわった点を挙げられていました。よその木ではだめ。地元の木を地元で調達して、地元の方に作ってもらうと、やはり愛着が湧くし、大切にしようという気持ちになるから・・・と。そして、広くひらけた「土間」を作り(写真上)、市民が自由に過ごせるようにしたり、議場を1階に作って、より議会が市民の身近に感じられるようにしたことも大きいようです。

隈先生は語りませんでしたが、議場を1階にすることは、長岡市サイドと意見がまとまらず、隈先生が2度も議会で喚問されたそうです。この記事、先生の仕事の流儀がわかるエピソードが面白いのでぜひこちらからお読みになってみてください。https://tech.nikkeibp.co.jp/kn/article/nad/mag/20140116/647896/?P=2

建築って箱をいかに美しく作るかではないのですね。人の心を推測して、どう動かすのか・・・を計算することなんですね。どうしたら市民が集うのか?喜ぶのか?市のために建築で何ができるのか?それを考えつくすのは、「優しさ」だと感じました。私の少ないボキャブラリーだとこんな平坦な単語しか出てこないのですが・・・。

他の、建物のお話にも、それは共通していました。人の心をどう動かすのか?自然や木をどう活かすか? 新国立競技場のお話にも、沢山の優しさが込められていることを、隈先生から直接聞くことができて、完成がとても楽しみになってきました。全都道府県の木を使っているそうで、全て、色や木目が違うとのことです。建物の北には北海道の木、南には沖縄の木と配置にもこだわったそうです。完成したら、出身地の木を触りに行きたいですね!

詳しくはこちらから。

https://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/kokuminmukeshiryou/shinkokuritsukyougijyouseibijigyou_1_01.pdf

こんなお話を聞いた建築やデザインを志す学生さんたちは、心が揺さぶられたことでしょうね。きっと、明日からの学びに反映されることと思います。一流の方の一流たる所以が感じられた講演会でした。ICSカレッジのみなさま、55周年、おめでとうございました。

☆隈先生とは雲泥の差と言いますか、比べようもないのですが、コーディネーターさん向けのセミナー講師をさせていただいております。1月23日、ハウジングエージェンシー(HIPSインテリアスクール)での実践的セミナー、受講生募集中です。詳しくはこちらから!

http://www.hips-school.jp/course/business/c_bu_proposal.html

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ツジ チハル

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